犬ちゃんと暮らすご家族に、大切なお願いがあります。

犬ちゃんが病気知らずで長生きする方法

心身ともに満たされることが、長生きのひけつです

  1. 1.良質なフードを1日2回与えましょう
    価格と品質は正比例です。安価なドッグフードはアレルギー疾患の発生が多くあります。(特に純血腫はアレルギー疾患が多い)
    身体に悪い脂肪が多く、体に大事なたんぱく質が少ない場合が多くあります。また 身体によくない添加物や保存料が多く入っていたり、 ジャーキーや半生フードにはヒトは食べない結着剤も入っています。
    犬猫をよく研究している ヒルズ・アイムス・ユーカヌバ・ロイヤルカナンをお勧めいたします。
  2. 2.混合ワクチンを接種しましょう
    基本は5種混合。アウトドア派は7種混合がおすすめ。伝染しやすく、非常に重篤になるウイルス病を防ぎます。子犬2~3回。成犬年1回。抗体を注射。
    ジステンパー:犬に最も怖いウイルス。高熱・腸炎・肺炎・脳炎などを起こします。致死率はほぼ100%。
    パルボ腸炎:犬に2番目に怖いウイルス。高熱・出血性下痢・脱水などを起こします。致死率ほぼ50%。
    パラインフルエンザ&アデノウイルス2型:ヒトのインフルエンザに類似した軽度~重度の呼吸器病で、非常によくあります。ワクチンを打っていないとすぐかかります。
    アデノウイルス1型:肝炎を起こすウイルス。
    レプトスピラ2種:ねずみなどげっ歯類の尿に接触するとうつります。腎・肝疾患。ヒトも感染します。
  3. 3.狂犬病ワクチンを接種しましょう
    生後91日齢以上の犬は「狂犬病予防法」で義務となっております。人類にとって最も怖いウイルスが狂犬病ウイルスです。世界中で毎年約55000人が亡くなっています。 人間にとっても大事な予防です。日本で広まらないように皆で予防しましょう。
  4. 4.フィラリアを予防しましょう
    蚊からうつり心臓に寄生する大型の寄生虫(メスは30cm)で、非常に怖い病気です。深阪 付近は フィラリアの濃厚感染地域です。 室外飼育の犬は予防しなければ ほぼ100%フィラリアが原因で死亡します。室内飼育の小型犬では 心臓が小さいため、1匹でもかかると突然死する可能性があります。
    予防できる病気です。5月から12月まで毎月1回の投薬でしっかりと予防しましょう!
  5. 5. 避妊・去勢手術を受けましょう
    メス:老齢犬がよくなる卵巣や子宮の病気(子宮蓄膿症)がなくなり長生きします。
    1歳までに避妊手術をすると 乳がんの発生もかなり抑制できます。避妊手術をしないと4頭に1頭が乳がんになります。
    オス:老齢犬がよくなる前立腺肥大が無くなり長生きします。
    その他 精巣腫瘍・肛門周囲腺腫・会陰ヘルニアなども予防できます。
  1. 6. 歯石&歯周病対策をしましょう
    歯石の付着により歯肉炎から歯周病になって、歯根に細菌が感染し、痛みで食べれなくなったり、血液を介して細菌が臓器へ行き、心臓病・腎臓病・眼の病気・肺炎や時に膵炎を引き起こします。特に免疫力の落ちる老齢犬は細菌が体に入りやすくなるので、高齢になるまでの歯石対策が重要です。
    たくさん歯石が付着しているときは全身麻酔での超音波歯石取りがおすすめです。ピカピカになります。
  2. 7. 腸管内寄生虫を駆虫しましょう
    回虫は腸に寄生する虫で、人にも寄生する人畜共通感染症の一つです。 母犬から回虫をもらっていることが多いです。必ず駆虫しましょう。
    今までに回虫・コクシジウム・ジアルジア・トリコモナス・糞線虫・カンピロバクターなどが見つかりました。
    子犬のうちにひどい腸炎を起こしますと、腸が弱くなったり、食物アレルギーを起こすことがあります。
  3. 8. ノミ・マダニを予防しましょう
    皮膚炎で1番多いのはノミアレルギー性皮膚炎です。ノミからサナダムシ(瓜実条虫)もうつります。 山や公園など緑が多い所に居るマダニからは急性に重篤な貧血を起こすバベシア原虫がうつります。
    一度かかると一生身体から排除できません。泉ケ丘周辺や荒山公園に散歩に行く場合は毎月1回・山やキャンプ場へ行くときには必ずフロントラインをつけてからにしましょう。
    しっかり効いて犬に優しいフロントラインプラスがおすすめです。
  4. 9. 交通事故に気をつけましょう
    交通事故の99%がリードがついていないときに発生しています。ひもを離さないようにしましょう。
  5. 10.  肥満に注意。肥満は人間と同じで万病の元です
    特に心臓病・肝臓病・糖尿病・椎間板ヘルニア・関節疾患・熱中症の危険が高まります。
    特に怖いのは短頭種(鼻ぺちゃ)で、のどが脂肪で狭くなり、呼吸困難となり、体温調節ができなくなって、高体温症(熱中症)となって死亡することが多く発生しています。
    *極度の肥満犬は夏までに真剣にダイエットすることを強くお薦め致します。命がかかっています。(満腹感を維持しながら、筋肉を落とさずに痩せる良いダイエットフードもありますよ)
  1. 11.眼・耳の異常を感じたらすぐ病院へ
    眼:結膜炎もほっておくと眼に傷ができ、膿が眼の中に貯留し、
    眼を摘出手術しないといけなくなることがあります。
    耳:外耳炎も慢性化すると化膿したり、耳の中の皮膚がぶ厚くなったり、耳血腫という耳の軟骨に水が貯まることがあります。
  2. 12.いつでもお水(冬はぬるま湯に!)を飲める状態に
    脱水しないようにしっかりと水分を取ることが健康には重要です。
    夏の脱水は熱中症の危険が増します。 水が冷たくなる冬はぬるま湯にしてあげましょう。
  3. 13. 食べてはダメなものに注意しましょう
    鋭利な異物・閉塞する異物・大きな骨・ひも・中毒物質・ヒトの薬・膵炎を起こす高脂肪食は危険です。
    その他 ブドウ・レーズン、海外産チョコレート、アルコール、たまねぎ類、ユリ科植物なども危険!
  4. 14. ユリ科植物を部屋や庭に置かないようにしましょう
    ユリやイヌサフランなどのユリ科植物は犬や猫に対して猛毒です。 急性腎不全・重い胃腸炎を起こして死亡します。葉・茎・花・花粉・球根など 全てに毒があります。
  5. 15. お散歩は1日2回以上が理想的
    お散歩は犬にとって運動だけでなくストレス発散の機会にもなります。必ずリードをつけて、ウンチは自宅に持ち帰るか土に埋めるようにしましょう。(土に埋めると土壌細菌がウンチを分解)
    公園や道路に放置すると他人に迷惑がかかります。他人に嫌な思いをさせない=愛犬家の大事なマナーです。
  6. 16. 愛情をたっぷりそそぎましょう
    犬は非常に頭が良く、心も豊かで、基本的に寂しがりやさんです。
    犬は飼い主家族のそばに居るときが1番幸せに感じるようです。
    犬を幸せにするには一緒に居てあげることが1番です。
  7. 17.犬に暴力を振るわない。たたかない
    犬のしつけに暴力は必要ありません。犬は賢いので 言葉で「ダメ」と言えばわかります。
    犬をたたくと犬の攻撃性を引出してしまい、咬む犬に育ってしまいます。特に犬に咬まれてしまうのは たたいている人でなくて、犬より弱く見える小さいお子さんか奥さんです。
    暴力を知らない犬は おだやかに育ち、決して人を咬みません。
  8. 18. お部屋の「温度湿度管理」が長生きの秘訣
    夏の暑さ対策は熱中症予防にとても重要です。毛が多い犬は毛を短く刈るサマーカットがお薦めです。
    特に肥満犬や短頭種は暑さに非常に弱く、喉が腫れて呼吸困難&熱中症を起こしやすい犬種です。早めにクーラーを稼動させることをお薦め致します。 (短頭種とは:ブルドッグ・フレンチブルドッグ・パグ・シーズー・ボストンテリア・ペキニーズ・狆など鼻ぺちゃ犬のこと。ポメラニアンも気管が弱いです。)
  9. 19. 毎日をごきげんさんに過ごす。ストレスをかけない
    ストレス状態は 身体の免疫力を低下させ、さまざまな病気になりやすくなります。
  10. 20.  異常が無いか、よく観察しましょう
    体調に異常が無いか、いつもよくみてあげましょう。
    特に老齢になると心臓病・腎臓病・肝臓病・甲状腺機能低下症・副腎皮質機能亢進症・糖尿病・関節炎・悪性腫瘍の発生が多くなります。
    早期発見・早期治療により、寿命がだいぶん変わってきます。
  11. 21.  一年に一回は定期健診がお薦めです
    お得なペットドッグが人気です。身体検査・血液検査・レントゲン検査・超音波検査・便検査・尿検査 心電図 血圧測定など

食べては危険なもの・食べてもよいもの

食べてはいけないもの

鋭くとがったもの ※胃腸を突き破って腹膜炎で死んでしまいます
(例)串 バーべキューの串 藤かご 木くず 針 鶏の骨 魚の骨

ひも ※腸にひっかかり腸を破ってしまいます

中毒を起こすもの
(例) たばこ 人間用の薬
※ヒトの風邪薬や痛み止めにより犬猫は胃潰瘍になります
※ヒトの眠り薬を大量に飲んだ場合、死んでしまうことがあります
※正露丸もフェノールという物質が入っていて中毒を起こします

硬貨 ※銅中毒を起こすことも

アルコール類

チョコレート ※特に外国製のものが危険と言われています

ぶどう&レーズン ※最近、急性腎不全を起こすと言われています

ユリ科植物 ※少量でも急性腎不全を起こすため非常に危険です
(例)ユリ チューリップ ヒヤシンス イヌサフラン

おすすめできないお野菜・果物
ブロッコリー ほうれんそう 苦いお野菜(膀胱結石が出来やすくなります)
アボカド(多量に食べると中毒起こします) いちご (多量に食べると低血糖・肝障害)

感電するもの ※ダンボールなどであらかじめ防御しておきましょう
(例) 電気コード類

赤血球を壊すもの
(例) たまねぎ ねぎ にんにく にら ラッキョウなど
(シチューなど大量に入っている場合に特に危険ですが、たくさん食べなければ怖くないです)

胃腸につまるもの ※口に入る大きさの異物は全て危険です。特に子犬は注意してください。
(例)桃の種 輪ゴム ビニール ナイロン 消しゴム ロケット鉛筆  石 おもちゃの残骸 使用済みの生理用品 ビー玉 スーパーボール

脂っこいもの ※非常に怖い急性膵炎を起こしやすいです
(例)焼肉 ステーキ 霜降り牛肉 から揚げ てんぷら ケーキ類  ぎょうざ ハンバーグ シュークリーム フライドチキン

食べても良いもの

鶏肉 (むね肉、もも肉が良いです)
豚肉 (なるべく脂肪を除去したもの)
ラム肉
白身魚
卵 (黄身も白身も火を通すこと)
白ごはん (一番消化に良いです)
お野菜 (ゆがいた軟らかいもの)
ジャガイモ、サツマイモ、かぼちゃ、きのこ類、白菜、
大根、トマト、レタス、もやし、ニンジン
果物
りんご、ナシ、(窒息事故の危険がありますので、小さく切りましょう) みかん、メロン、バナナ、桃(種に気をつけましょう)、スイカ(種・食べ過ぎに気をつけましょう)

*おやつとして食べるものとしては 一日のフードの量の10%までにしましょう

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